シード校撃破なるか!?インハイ県予選3日目
※この記事は前回の記事の続きになります!前回の記事はこちらから🔻
ベスト8に進出し、
いよいよベスト4をかけて那覇高校との対戦です。
那覇高校は、ベスト4の常連校で
今までの成績で見ると格上のチームです。
試合前、少しだけ選手と話す機会がありました。
選手たちはこれまで
試合前になると緊張してしまうことが多く、
身体がガチガチになってしまう事が多くありました(⌒-⌒; )
しかし、今回はみんな冷静でした。
私は選手たちに
「この試合でやるべき事」だけを伝え、
集中するように言いました。
1セット目。
試合は那覇高校が有利な状態で進みました。
中盤、4点差がついてしまう場面もあり、
流れが一気に那覇高校に傾きかけました。
その時、
チームのキャプテンでもあり、エースでもあるA選手が
その流れを断ち切るように
今日一番のスパイクを相手コートに叩きつけました。
一年前のインターハイ。
二年生エースとして挑んだ彼女は
精神的に弱く、エースという重圧に勝てませんでした。
試合直後、彼女は
「不甲斐ない」とずっと泣き続けていました。
私自身、高校生の時
エースとしてコートに立っていたので
「エース」という立場の苦しみや悩みは
痛いほどわかります。
ですが、彼女が強くならなければ
チームの成長はないと思っていたので
どの選手よりも気にかけ、
時にはキツく指導することもありました。
彼女はただ、「強くなりたいです」とだけ言い
ついてきてくれました。
彼女はこの1年間で、チームで一番成長しました。
彼女のスパイクから
一気にコザ高が勢いづきました。
ルーキーの1年生がサーブを決めると、
3年生のミドル2人が相手スパイカーをブロック。
リベロはどんなボールも落とさず、
全員でボールをつなぎ、
終盤に逆転しました。
選手は至って冷静でした。
“相手の得点は関係ない。自分たちの得点が25点になるまで集中しよう!”
点差が開いても安心せず、
ただ25点取るまで集中していました。
そして1セット目、25-22で勝ち取りました。
セット間。
私は2階のギャラリー席から彼女たちに声をかけました。
「いいか、もう一回、ゼロから。リセットしなさい。25点取るまで集中!」
選手たちの特徴は、
1年間見てきたのでよくわかります。
特にセットを取った後、彼女たちは安心し、
2セット目の出だしが悪いことが多かったのです。
私はそれを知っていたので、
昨日からセットを取るたびに
リセットして、次のセットに挑むよう声かけをしていました。
2セット目。
選手たちに言うことは何もありませんでした。
出だし5点リードをすると、
終始、自分たちのペースを乱すことなく
コザ高が試合を有利に進めていきました。
1年間課題としてきた「ゲームコントロール」が
完璧にできており、
選手全員の成長が見られました。
ところどころミスが目立つこともありましたが、
そこから切り替えることができて
連続失点をすることも少なくなっていました。
完璧とも言える試合運びで、25-17で勝利。
今シーズン、一度も行けなかったベスト4進出を果たしました!
彼女たちの強みは、「純粋さ」です。
何度も怒られてきましたが、
その度に彼女たちは原因を考え、
解決策を見つけてきました。
1年間かけて、自分たちのバレーを探し求め、
私やスタッフに意見を求めてきました。
彼女たちのその強みこそ
最後、バレーボールの神様を味方につけ、
勝利を引き寄せる力になったと思います。
ベスト4からは決勝リーグという形になり
総当たりのリーグ戦を戦います。
負けたら終わりのトーナメント戦とは違い
3試合を全て集中しなければなりません。
まだまだ厳しい戦いが続きますが、
ここからが本当の勝負です🔥
やってやりますよ💪
0コメント